どうも! カケルです!
特上卓で打った実践譜を使用し、特上卓で勝つための戦術・思考を教えます。
今、特上卓で苦戦している人は参考にして下さい!
ちなみに現在の成績です。
それでは始めていきます!
目次
麻雀の1番難しいテーマ『押し引き判断』
今回のテーマ『押し引き判断』について学んでいきましょう。
押し引きとは
押し引きとは自分がテンパイしている、もしくはしていない状況で相手のリーチ、鳴き手に危険牌を切って勝負にいくか、オリ気味、ベタオリするかの選択・判断することです。
簡単に言うと押し(あがりに向かう)、引き(オリる)ですね。
相手からリーチが入ったとき自分は1シャンテンやテンパイしている状況など良くありますが攻めるべきか、オリるべきかの選択で悩む事がありますよね。
今回は対リーチを中心に押し引きの判断基準について書いていきます。
押し引き判断の基本事項
まず押し引き判断の基本事項を書いて行きます。
*注意:順位や点数状況は特にない平場(4人とも点数に大きな差がない)設定で押し引き判断をしています。
順位や点数状況による押し引きについてはこちらの記事をご覧下さい。
では見ていきましょう!
- 2シャンテン以下はオリ選択
- 1シャンテンは危険牌が2枚以上になったらオリ選択
- 自分が子で親に対しての押し引きは通常より引き気味
- 自分が親で子に対しての押し引きは通常より押し気味
- 2軒リーチはテンパイしてない場合オリ選択
- テンパイしている場合は押し選択
・2シャンテン以下はオリ選択
2シャンテン以下の状態は基本ベタオリが正しいです。
勿論全て共通して言えますが安全牌、比較的安全牌は切りあがれる可能性は残しますが自分が後2枚有効牌が必要な状況で1牌でも危険牌を切るのは損だと判断します。
自分がまだテンパイも遠い状況なので押し気味に打つのは現状失点のリスクしかなく加点のリターンが受けられません。
こんなに見合わない勝負はないので、この意識をしっかり持ちましょう。
・1シャンテンは危険牌が2枚以上になったらオリ選択
1シャンテンの判断は特に迷うと思いますがこの判断を基準に考えると良いです。
ただ注意して欲しいのは以下の条件が複数加わる場合のみ押すようにしましょう。
押しても良い条件
- 良形(両面や出やすい字牌の待ちなど)
- 高打点(満貫以上)
- 親番
特に『良形』『高打点』の条件が重要で押し引きに大きく影響するので覚えておいて下さい。
中々ケースバイケースが多い部分なので一概には難しいですがこの条件が2つ以上あれば押してもそんなに悪い結果にはならないでしょう。
ただ中々テンパイせず終盤までいくと自分のあがりの可能性が減り、相手のリーチの待ち牌も絞られてくるのでどこかで自分の手牌を見切る柔軟性も必要になってきます。
ここで例の実戦譜を見てみましょう。
現在親番でリーチが入っており、手牌は七対子の1シャンテンです。
この状況の押し引きを考えてみましょう。
まず先程の押しても良い条件を確認しましょう。
- 良形(両面や出やすい字牌の待ちなど)
- 高打点(満貫以上)
- 親番
七対子なので『良形』は該当しないですね。
何かの字牌単騎になれば『良形』とも取れますがそのためには危険牌を切らなければ厳しそうです。
『高打点』も裏ドラなどの偶発役がないといけないので該当しません。
なのでこの状況、手牌では『親番』だけが該当しますので危険牌を2枚以上は押したくないと判断出来ます。
ただ幸い押す牌に安全牌が多いので安全にあがりを目指すことが出来ます。
安全牌の東・中と切り『親番』ということで中筋の5mも切ります。
ドラの南をツモり安全牌の打3m。
これでドラの南をもう1枚引いたり、ドラ単騎でテンパイすると『高打点』になるのでテンパイすると危険牌を1枚切りたい状況になりました。
順目は終盤を迎えていますが、押しても良い条件が『親番』『高打点』の2つになったのでテンパイした場合危険牌を1枚切ります。
しかし実戦ではテンパイすることなく危険牌を引いてしまいました。
終盤を迎えあがり率が低くなった事に加え危険牌が2枚になったので
ここは2sを切ってオリます。
勿論2sを対子落としして安全牌だけを切りテンパイ出来るようであればテンパイ料・親連荘のため頑張りますが無理はしません。
ここで注目して欲しいのは私の捨牌で比較的安全牌しか切ってない事です。
勿論偶然安全牌が続いた事もありますが中筋の5mが少し怖いくらいでテンパイするまで危険牌は切らない構えでした。
このようにはテンパイまでは安全牌、比較的安全牌を切り、テンパイ時に危険牌を切り振り込みのリスクを負い、あがりのリターンを目指すのが理想です。
そして順目が終盤や危険牌が2枚になったら自分の手牌を見切ってオリる柔軟性も大事です。
この辺は実戦経験や戦術本などの知識が活きてくる部分ですね。
*関連記事
・自分が子で親に対しての押し引きは通常より引き気味
・自分が親で子に対しての押し引きは通常より押し気味
これは純粋に親の打点が子の1.5倍という部分が大きいですね。
子が親に振り込むと致命傷になることも多いので親のリーチと勝負するときはリスクが高い事を覚えておいて下さい。その上で見合う手牌で勝負するようにしましょう。
親の場合は親被りで子の2倍の点数を払わなくてはいけないため押しやすいという側面もあります。
・2軒リーチはテンパイしてない場合オリ選択
2軒リーチは振り込み率も上がっているので1シャンテンからでも相当の良形・高打点でなければ2人の危険牌を切ってはいけません。
大体早めに決着着くことが多くリーチ者が2人いるので安全牌にもあまり困ることもないので大人しくベタオリが正しいです。
・テンパイしている場合は押し選択
今までは1シャンテンや2シャンテンの話でしたがそもそもテンパイしていれば大体押して(リーチ)良いです。
先程の実戦譜をもう一度見てみましょう。
例えばリーチを受けた同順この手牌がテンパイしたとしたら出来るだけ良い待ちでリーチしましょう。
3m、5mを引いたら東単騎でリーチもありです。後山に1枚しかいない東の地獄単騎リーチですが他家が掴めば出るので悪くない選択です。
このケースは七対子で単騎待ちでしたが両面は勿論、ペンチャン、カンチャン、シャンポンでも追っかけリーチしても良いです。
やはりすぐ同順でテンパイして相手と同じあがれる状態になるというのは失点の危険はありますが加点のチャンスなのでオリるよりはどんな待ちでも追っかけリーチした方が得になることが多いです。
注意して欲しいのはペンチャン、カンチャン、シャンポンで追いかけリーチした時にあがり牌が捨牌に2枚以上切られている場合など弱すぎる待ちはリーチをしない方が良いです。
ただでさえ愚形待ちなのであがり牌の枚数が少ないのは痛いのですね。
両面などの良形は問題ないと思いますが愚形は1枚切れまで追っかけリーチしても良いと覚えておきましょう。
まとめ
さていかがだったでしょうか?
リーチを受けているとき2シャンテン以下はオリ、1シャンテンは条件により押し、という事が分かったと思います。
特に1シャンテンの場合は判断が難しく
- テンパイまでは安全牌、比較的安全牌を切り、テンパイ時に危険牌を切り振り込みのリスクを負い、あがりのリターンを目指す
- 自分の手牌を見切る柔軟性も必要
だと書いてきました。
やはり1シャンテンと言えどテンパイには敵わないと言うことですねw
この辺のバランスは難しいですが実戦や私のブログ、戦術書などで力を付けていきましょう。
次回も同じテーマについて戦術・思考をお届けするのでお楽しみに!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
*次回
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