上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~点数状況によって目指すあがり~

どうも! カケルです!

特上卓で打った実践譜を使用し、特上卓で勝つための戦術・思考を教えます。

今、特上卓で苦戦している人は参考にして下さい!

ちなみに現在の成績です。

それでは始めていきます!

南2局から意識しよう! 点数状況によって目指すあがり!

今回のテーマ『点数状況によって目指すあがり』について学んでいきましょう。

*前回の記事

上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~ラス回避の意識~②

こちらでも順位と持ち点によって押し引きの判断・思考を書いてきましたがこちらもラス回避を含め順位を上げる思考を書いていきます。

素直にあがりを目指すのは東場まで!? 南2局から効果的なあがりを目指そう!

東場では周りの点数状況も気にせず普通に打つと思いますが最終的に上の順位を目指す打ち方、ラス回避を目指す打ち方を南場で判断し打ち方を変える必要があります。

そうすることで上位にいる場合は1位を目指す打ち方、もしくは2位を守る打ち方意識し、下位の場合は3位以上を目指し、3位は現状維持か2位を目指す打ち方を意識し、オーラスで有利に戦うことが出来るような試合運びをします。

目安としては南2局としているのは、南3局、南4局(オーラス)の順位・持ち点状況がとても重要だからです。


1つでも上の順位にいると有利

当たり前の話ですが現在何局であろうと上にいればいるほど有利です。

この局に1位だとして、振り込まずに誰かにツモられても1着順落ちの2位がキープされます。

しかしこの局3位だとして同じ状況が起こればポイント失う4位に落ちてしまいます。

この差が点数状況における思考としてとても重要です。

つまりどんな局面でも順位は上下に入れ替わる可能性があります。

先程の例を現在何局かで考えてみましょう


  • 東3局 1位が2位に下がる or 南2局1位が2位に下がる
  • 東3局 3位が4位に下がる or 南2局3位が4位に下がる

局面を東3局、南2局で上位者、下位者の順位変動を書いています。

上位者はどちらにしてもそれほど痛くありませんよね。東3局に比べて南2局に順位が下がると局数が減り、トップ率は下がりますがまだ希望があります。

問題は下位者ですね。東3局と南2局どちらも順位が下がりましたが明らかに南2局に順位が下がる方が痛いです

チャンスが少ない

何故南2局に順位が下がる方が痛いかですが東三局に比べて局数が少なく逆転のチャンスが少ないからです。

  • 東3局 東4局~南4局と続くので最低でも5局ある
  • 南2局 南3局~南4局と2局しかない

東三局に順位が下がって東4局にいっても南2局まで普通に打てますが、南2局が終わって南3局にいった場合はオーラスを出来るだけ有利に打てるよう打ち方を変えなくてはなりません。

やはり南3局に3位、南4局に3位でも4位にいるよりはラス率が低いのですね。

南4局3位は自分のあがり以外にも4位以外があがるラス回避が出来ます。

点数状況によって他家に振り込むと4位に落ちる状況があり難しいですが、それでも4位はほぼあがり以外ラス回避は難しいので有利なのですね。

上位者は好きな点数を自然に上がれますが、下位者は条件が出来、あがれない点数が出てきます。

これによって下位者はある程度の手作りを要求されスピードが落ちる事になり不利になります。

下位者にとって南3局などあがりの価値が高いですが、他3人もあがりに向かうのであがりが厳しい時もあるでしょう。

勿論麻雀は全て勝てるわけではないので避けては通れない戦いでもあります。

ここで下位者が出来るだけ有利に進めるための思考を書いていきます。

1つ上の着順を意識しよう

南2局以降自分の1つ上の着順の人をマークしよう。

1位が気になるかもしれませんが、まずは1つ上の順位を目指しましょう。1つ上の順位なら意外と離れていないもんですw

特に注目する点は点差ですね。これによって目指すあがりが決まります。

ここで実戦譜を見てみましょう。

南2局、現在4位で親番です。

思考

ライバルは3位の南家ですね。

点差は11100点なので2600オールで並び4000オールで逆転できる位置です。

親番なので何を上がっても良いのですがこの手牌はまずまずまとまっていて南を鳴くことが出来るので赤とドラを利用し5800点をあがりたいですね。

無理そうでしたら2900点をあがり連荘を目指す。愚形で5800点を無理にあがるよりは両面などの良形で2900点をあがる方が実践的です。

1枚目の南ですがちょっと仕掛けづらいですね。

捨牌1段目はスルーですが2枚目は鳴きで他家に鳴きが入ったり、リーチが入ればスピードを合わせるために鳴きます。

赤5pを引き南・ドラ2の5800点が見えたので南は1枚目から鳴きます。

結果としては北家が鳴き仕掛けをしすぐにあがりました。

続きの実戦譜です。

南3局変わらず4位のままで北家です。

3位とは10100点差です。

思考

この点差なのでオーラスに条件を軽くするため是非ともあがりが欲しい局面です。

また3位の方が親番なので満貫をツモると親被りで3位にあがるチャンスです。

この手牌は何とか面前で仕上げてリーチを目指したいですね。形は悪いですがドラが2枚あるのでリーチしてツモると満貫クラスのあがりが見込めます。

ツモ次第でタンヤオになると終盤は妥協して鳴き、タンヤオドラ2のあがりを目指す可能性があります。

やはりあがれないより、あがったほうがオーラスのラス回避条件が軽くなるので心の準備をしておきましょう。

8順目、二軒からリーチが入り追い込まれますw

しかし二軒の安全牌はなく、あがりたい状況なので真っ直ぐいきましょう。

不利な状況ですが点数状況的には押すしかないです。

現状何を鳴くかは難しいのでもう少し様子を見たいです。

7sを引いて1シャンテンになりましたがこの3pが南家の当たり牌で1300点の失点になりました。

恐らくこのルートが精一杯だったので仕方ないでしょう。

続いてオーラスです。

オーラス、4位のまま西家です。

3位とは11400点差です。

思考

何とかオーラス3位以上で迎えたかったですがこういう時もあります。

きちんとラス回避条件を確認して最後まで諦めずに頑張りましょう!

ラス回避条件は3位から6400点以上のロンあがりか、誰でもOKの跳満のロンかツモあがりです。

6400点は中々作れないのでとりあえず満貫を作る手作りをしましょう。

跳満条件は中々難しいので偶発役の一発や裏ドラを期待して満貫を目指すのが基本思考です。

その中で234の三色や456の三色を意識しながら中張牌を集めていくイメージで手を進めていきます。若干ですがマンズの一通も意識しましょう。

中々役を付けるのが難しく終盤まで来ましたがこんなテンパイをしました。

これは順目の兼ね合いでリーチしましょう。

一発でツモって裏1か裏2条件ですがこれが限界だと判断しました。

ドラの2pを使いたかったですがイーペーコーがあるので同じ1翻として良しとし、周りもテンパイしていそうなので手変わりを待つのは遅く、危険(余ったパイで振り込む)と判断してのリーチです。

また自分から4mが4枚見えており全体的にマンズも安かったので山に3mがいそうという理由もありました。

実際に3mは2枚山にいましたねw一つは王牌でしたがw

まぁこれに関しては偶然の要素が強いので威張ることは出来ませんが結果はツモれず4位終了でした。

結果論ですが一発でツモれば裏も乗り逆転が出来ましたねw

中々4位から厳しい条件をクリアするのは難しいですが、今回と同じように何度も条件に合うあがりを目指せば成功するときもあります。

こういう積み重ねがラス率の低下に繋がるので皆さんも厳しい条件でも諦めずに頑張りましょう!

まとめ

さていかがだったでしょうか?

局数が少なければ少ないほど逆転のチャンスが少なることを覚えておいてください。

なので南3局、オーラス時の順位・持ち点が重要で最終着順に影響するんですね。

またオーラス時4位の時はしっかりラス回避の条件を確認して戦いましょう。

3位の時は現状維持か2位を目指すか点数状況で判断します。

次回も同じテーマについて戦術・思考をお届けするのでお楽しみに!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

*次回

上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~点数状況によって目指すあがり~②

ベタオリ・回し打ちに必要な麻雀基礎講座~初級者・中級者向け~

 

どうも! カケルです!

今回はベタオリ・回し打ちに必要な基礎知識を教えていこうと思います。

誰かからリーチが入ったとき、オリを選択したいけど現物の安全牌がない!

攻め返したいけど真っ直ぐ進めると危険牌を何枚も通さなくてはいけないからもっと安全に攻めたい!

など守り攻撃にも必要な守備知識をまとめ、解説していきます。

初級者・中級者向けとなっていますので天鳳でいうと上級卓から特上卓に上がった人向けです。

守備の基礎知識を学ぼう

筋(スジ)

麻雀の基礎中の基礎のスジですが中々奥が深いのでしっかり覚えましょう。

こちらは相手のリーチなどの待ちを両面と仮定した上での思考が強いですね。

スジの種類は以下の数牌です

  • 1・4・7
  • 2・5・8 
  • 3・6・9

例えば相手のリーチに4が通っていたら、1・4と4・7受けである両面待ちはありませんので4に対する1と7はスジとして通りやすいという思考です。

同じく5が通っていれば、2と8、6が通っていれば3と9がスジとなります。

もう1つ中スジというスジもあります。

2・8が切れている捨牌の5が中スジです

注意して欲しいのはスジは両面では当たり牌になりませんがカンチャン・ペンチャン・シャンポンでは当たり牌になってしまうケースがあるということです。

例えばこんなケースですね。


 カン待ち  が捨牌にあるけどカンチャンでが当たり牌となる。

 ペン待ち  が捨牌にあるけどペンチャンでが当たり牌となる。

 待ち  が捨牌にあるけどシャンポンでが当たり牌となる。

 カン待ち   が捨牌にあるけど中スジが当たり牌となる。


このようにスジ牌は両面以外の形で振り込みになる可能性もあるのでスジだからと過信してもいけないんですね。

安全なスジと危険なスジ

では安全なスジと危険なスジはどのように見分ければ良いのか、考えていきましょう。


1・9のスジは安全度が高い

4が切れている時のスジの1、6が切れているときのスジの9は安全度が高いと覚えておいて下さい。

端牌の1・9は他の数牌と違いカンチャン・ペンチャンがないのでもし当たり牌になるとしたら単騎かシャンポンしかありません(国士無双は除く)

なので例えばこんな手牌で相手からリーチを受けたとします。

相手の捨牌に6pがあれば、この手牌はまだ2シャンテンでペンチャン、カンチャンが残っていて真っ直ぐ進めるのは厳しいのでまず6pのスジの9pを2枚切っての回し打ちをしましょう。

この9pは自分が2枚待っているのでリーチ者は9p単騎でしかあがれません。

国士無双はレアケースなので除きますが警戒するのはチートイツの9p単騎位ですね。

チートイツだと捨牌が真ん中の数牌が多かったり、面子候補の牌を並べるなど特徴が出るので、特に違和感のある捨牌ではなければこの9pはほぼ通るのですね。

リーチ宣言牌のスジは危険度が高い

例えば誰かが5を切ってリーチした時2・8の危険度が通常より高くなります。

いわゆるモロひっかけリーチでこういう形が多いのですね。

からを切ってカン待ちリーチ。

からを切ってカン待ちリーチ。

これは自然な手順なので危険なスジとして警戒しておきましょう。

ちなみに1つ目の例の

からを切ってカン待ちリーチ。

ですがもし捨牌にがあればを切って中スジのカンリーチにすることも出来ます。

スジより中スジの方が出現率は低いですが覚えておきましょう。

他のモロひっかけリーチはこういうのもありますね。

からを切ってカン待ちリーチ。

からを切ってカン待ちリーチ。

からを切ってカン待ちリーチ。

 

2と3、7と8がモロひっかけリーチになりやすいので警戒しましょう。

ひっかけは周辺の牌が多く切れている場合安全度が上がる

モロひっかけリーチ、早めにスジの牌を切ってのひっかけリーチの対策ですがひっかけリーチの可能性がある面子付近の牌が捨牌にあればあるほど安全度が上がります。

例を使用して具体的に解説していきます。

 

例えばこんな捨牌でリーチを受けたとします。

この時が捨牌にあるので、カン待ちも十分あり得ますが、カン待ちの可能性は低くなります。

もしカン待ちになるとしたら

の形からを切り、またを引いてを切りを切りという手順にならないと待ちになりませんので他の面子の形にもよりますが可能性は低く別の待ちの方が可能性は高いと考えていいでしょう。

またこの時自分の手牌にがあるなどの場合は自分の目からが3枚見えているので相手のリーチ者は4枚目のを使用してのなので可能性が低くなりカンやら他の待ちなどを想定した方が良いでしょう。

同じく他の人の捨牌にが多く見えていればカンの待ちの可能性が低くなります。

この思考はスジ以外でも有効で重要なので覚えておきましょう。

レアケースもあるので絶対とは言えませんがベタオリしたい時、回し打ちして攻め返したい時はスジひっかけの可能性を考慮して枚数確認し丁寧に対応していきましょう。

後スジひっかけ

リーチ後の牌でスジひっかけになることを後ひっかけと呼びます。

のカン待ちリーチをしている時にを持ってくるとが出やすくなるので後ひっかけですね。

ただこちらはリーチ後に持ってきた牌でリーチ者の意思を持たない打牌なので捨牌にあるスジのひっかけリーチより安全度が高くなります。

なのでこのケースではリーチ前がある方が待ちがあり得ますがリーチ後を持ってきてもの両面待ちが否定されたので純粋に安全度が高くなるんですね。

ただ最近の麻雀はペンチャン、カンチャンのリーチは普通にあるので後ひっかけになりやすい傾向があります。

やはりこちらも振り込みを避けたい時は関連牌の枚数を確認して打牌を選びましょう。

筋(スジ)まとめ

スジはオリる時も攻め返す時もよく使用する戦術なのでとても重要です。

安全なスジ、危険なスジを把握していないと不用意な振り込みが増えるので注意したいですね。

特にベタオリ時は一番安全な牌を切っていくので安全なスジをしっかり把握して実戦に生かしましょう。

麻雀が強い人は攻め返しも上手いので上手くスジと付き合ってくださいね。

ワンチャンス

こちらは見えている特定の牌の枚数が3枚見えた時の情報を利用した戦術です。

具体的に例を使用して解説していきます。

例えばこんな手牌で相手からリーチを受けたとします。

安全牌は1枚もないとして、オリても良い状況であれば3枚あるのを利用してワンチャンスを切る手があります。

この時当たる形は両面、シャンポン、単騎がありますがその中で両面ではが3枚見えているのでリーチ者が4枚目のを持っておりと持っていないと当たれません。

このように特定の牌が3枚見えていて相手が4枚目の牌を持っていない限り当たらない、可能性が低い牌を切るのをワンチャンスと呼びます。

同じようにが3枚見えていたら両面では当たる可能性が低いです。

見えている枚数は自分の手牌だけではなく捨牌もカウント出来ますので見逃さないようにしましょう(自分の手牌に6s1枚、捨牌に6s2枚で合計3枚=ワンチャンス)。

ワンチャンスという戦術はリーチが両面の場合効果を発揮しますがシャンポン・カンチャン・ペンチャンには対応していないので注意です。

が3枚見えていてもペン待ち、カン待ちはあり得るのでこちらも枚数を確認して可能性が低いか高いか判断して選択しましょう。

ツーチャンス

ワンチャンスの下位互換ですね。

こちらは特定の牌が2枚見えている情報を利用しています。

が2枚見えているので持っているがツーチャンスとなります。

ワンチャンすより信用ならないのであまり使用できる戦術ではないです。

タブルワンチャンス・ダブルツーチャンス

こちらはワンチャンス・ツーチャンスの上位互換です。

先ほどは特定の牌をワンチャンスは3枚、ツーチャンスは2枚を利用していましたがさらに特定の牌の関連牌を倍(ダブル)利用する戦術です。

具体的に例を使用して解説していきます。

ダブルワンチャンス

先ほどはが3枚しかありませんでしたが、この手牌にはも3枚あるので両面待ちの可能性がさらに低くなります。

待ちになるには4枚目のを持っていないと出来ないからですね。

の3枚が増えたのでダブルワンチャンスと呼ばれています。

ダブルツーチャンス

こちらも先ほどはが2枚しかありませんでしたがが2枚見えた事でダブルツーチャンスとなります。


ダブルワンチャンスは実戦的な戦術で信用度も高いので活用していきましょう。特にベタオリ時は有効ですね。

ダブルツーチャンスはツーチャンスよりは信用度が上がりますが、ワンチャンスの方が体感的に信用度が上なのであまり活用の場はないと思っていいでしょう。


壁(カベ)

最後に一番信用できるカベです。

こちらは見えている特定の牌の枚数が4枚見えた時の情報を利用した戦術です。

具体的に例を使用して解説していきます。

この手牌で相手からリーチを受けたとします。

他家の捨牌にがある場合、自分の手牌と合わせてが4枚見えたのでカベ両面で当たる可能性はなくなりシャンポンか単騎しか当たりません。

これをカベと呼びワンチャンスと違い両面待ちを完全に否定出来ます。

 

今まで書いた戦術で信用度の高い物から順位を着けると

壁(カベ)←ダブルワンチャンス←ワンチャンス←ダブルツーチャンス←ツーチャンス 

となります。

実戦でオリや攻め返しに使用するときは順位の高い戦術を優先して使用するようにしましょう。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

麻雀の基礎知識ですが改めて書いてみると重要だなと実感しました。

麻雀は基礎が出来るから高度な応用も出来るので自信がない人は是非覚えて欲しいですね。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~ラス回避の意識~②

前回の続きとなります。見ていない方は初めに見ておく事をオススメします。

上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~ラス回避の意識~

4着目に厳しく打つ

こちらは自分の持ち点状況にもよりますが、具体的にはラス目(4着目)が鳴き仕掛けをしている場合は鳴かせないように絞るリーチや鳴き手に振り込まない、です。

天鳳は4位だけがポイントを失うので、出来ればラス目にはそのままラスを押し付けたいのですね。

なのでラス目のあがりを防ぐため牌を絞り鳴かせないようにし、テンパイの可能性がある鳴き手、リーチには振り込みたくないのですね。

なるべくラスになる可能性を減らした上で2着以上を目指すのがラス回避の秘訣ですね。

4着目の上家は重要

ラス目がチーを出来るのは上家からなのでより上家の絞りが重要になっていきます。

やはり鳴ける鳴けないではあがり率に大きく影響してしまうので自分が上家でラス目にあがられるのが損だと判断した場合は上手く鳴かせないよう牌を絞りながら手牌進行しなくてはなりません。

ホンイツやトイトイに注意

分かりやすい仕掛けがホンイツ、チンイツ、トイトイ系ですね。

また仕上がれば満貫クラスを見込めるので要注意です。

ホンイツ・チンイツはどうしても色が片寄るので捨牌が派手になり集めている種類の牌が分かりやすいです。なので絞りたい場合はその集めている牌と字牌を鳴かせなければOKです。

ホンイツ・チンイツはチーが出来るので上家の絞りが重要になっていきます。


トイトイの場合は少し分かりづらいですが、ポンが二つ以上あれば可能性があると警戒しましょう。

対策としてはトイトイはトイツがないと仕掛けられないので鳴かれやすい生牌(1枚しか見えていない牌)の数牌や字牌は切らないようにしましょう。

逆に言うと自分から2枚以上見えている牌は鳴かれづらいので困った場合はそちらを切りましょう。3枚見えている牌は単騎待ちしかないので鳴かれないし通りやすいです。


その他の役としてタンヤオ仕掛けも出現率が高いです。

こちらも分かりやすいのでタンヤオになる2~8の数牌を切らないようにしましょう。

たまにタンヤオに見せかけた役牌バックの可能性があるので、相手の捨牌がタンヤオ牌が多数切れている場合は警戒しましょう。

タンヤオの捨牌は1、9、字牌が捨牌に多くなるので、そうじゃない場合は役牌バックの可能性があるので生牌、1枚切れの字牌も警戒するようしましょう。

各順位の思考と対策

例として実戦譜を見ていきましょう。

現在南2局、ラス目のリーチが入った状況です。

ここで現在私は3位ですが各順位が持つべき思考・対策を書いていきます。

1位の東家

42700点持ちのトップ目で2着目とは18000点差もありそれなりに余裕があります。

ここで余計な失点はしたくないのでベタオリが無難。テンパイしても危険牌はあまり切らない方がいいだろう。

満貫ツモらたら親被りだが自分は38000点以上持って周りとの点差はあまり影響せずに南三局に進めるので問題なく、出来れば誰かがリーチに振り込んで失点を無くしたいが傍観していれば良い状況。

親番という事で両面ドラ1以上でテンパイすれば追いかけリーチもあり。

ツモられれば親被りで子より倍払うのであがれそうなテンパイ系はリーチして加点を狙い1位の可能性も高めても良い。

リーチ負けしても相手のリーチが高いかどうかも分からず例え満貫でも1位で南三局も迎えることが出来る。ただその場合1位になれる率が下がってしまうのが難点。

私の場合両面ドラ1、愚形ドラ2は追いかけリーチする事が多いです。

2位の南家

24700点の2着目でリーチ者に満貫ツモられても2着で南3局を迎えられるのでほぼオリ。

ここで3900点以上振り込むと3人でラス争いすることになり、リスクが高すぎる。もし満貫振り込めば4位に落ちてしまう。

ダマで役あり両面テンパイしていれば押したくなるが何枚も危険牌を切るのは損だろう。

比較的安全そうな牌を切りテンパイを目指す&温存して危険牌を引いたら降りるのがセオリー。

3着目の西家(私)

19600点持ちの3着目ですが3着が一番判断が難しいです。

振り込みたくないですがツモられて逆転されるのも嫌なので出来れば私があがりたい状況なのですね。

ここで5200点をツモられるとほぼ点数が並ぶし、満貫をツモられると逆転されて南3局を迎えます。

なのでシンプルな基準としてもあがれそうな手牌だったらある程度リスクを負ってあがりに向かい、あがれなさそうな手牌(2シャンテンで形が悪いなど)は歯を食いしばって降りる方が良いでしょう。

この手牌は1シャンテンであがれそうな手牌ですが、リーチ者の捨牌が字牌が少なく片寄っていたので字牌の北も怖く2s2枚落とし→北と切ろうとしました。

4mがドラなので余る可能性がある、切れば振り込み点数が高くなると回し打ちしましたがこれは北から切っても良さそうです。

1シャンテンで形が良いのでリスクを負ってあがりに向かって良い状況でしたがひよって2sを切ってしまいましたwすぐ通るしねw

その後リーチ者がすぐにツモあがりし、2700点のあがりとなりました。

現状3着目で南三局を迎えましたがまだラスになる可能性が十分にあるので油断を許さない状況です。

順位と持ち点状況の確認が大事

このように南場では順位と点数状況によって判断を変える必要があります。

特に終盤の南三局、オーラスでは1つでも上の順位がいる事がラス率を下げる上で大事です。

4着目で南2局以降の場合は多少強引にあがりに向かってもいいです。

他の順位は持ち点状況で押す、引くをを判断していましたが4位の場合は強引にいって振り込んでも4位のままなので失うものがないと開き直って責めた方がいいでしょう。

手牌が悪過ぎる、まだ親番が残っているなどの条件があれば後に期待する手もありますが先は分からず周りもしっかりあがりにくるのでギリギリまで責める事を推薦します。


もう1つ実戦譜を見ていきましょう

現在オーラスで2着目親番の状況です。

3着の北家とは3000点差、ラス目の南家とは9100点差で勝っており、1位とは13700点差で負けています。

オーラス2着目は安全圏

ここは親番なので4000オール(12000点)で1位逆転だ! という思考もありではあるんですが、この状況振り込まないように降りていればほぼラスはなく安全圏なのですね。

これは天鳳なのでラスのリスクは出来るだけ負わずに立ち回らなくてはなりません。

この状況で4位になってしまう条件は

  • 誰かに12000点(跳満)を振り込む
  • ラス目に5200点以上を振り込む
  • ラス目が跳満をツモ

の3つしか現実的にはありません。

ラス目には満貫をツモられてもいいのでダマやリーチに振り込まないよう気をつける。

一応跳満ツモが怖いのでラス目のリーチ時可能なら鳴いて一発を消すようにはします。跳満ツモは滅多にないのでクリアされたら素直に負けを認めましょうw

他2人からも満貫まで振り込んでもラスには落ちないので跳満のロンだけは気をつける。恐らく高打点のダマテンパイは捨牌に特徴がでたり、自分にドラが1枚もない状態があるので終盤から降りるようにしますがこれも滅多にないのでそれほど意識はしません。

天鳳では3着確定は常套手段

また他2人に振り込んで3着に落ちる可能性がありますがこれは良しとします。

現状ラスに落ちる可能があり、自分があがれそうならあがりを目指すので他2人のダマ、リーチも自分の手牌と相談ですがドラの出具合、相手の手役推理などで跳満以上の可能性が低い場合は振り込んでよい気持ちであがりを目指します。

勿論跳満の可能性がある以上無理はしませんがラス目からリーチが入り、逆転されるよりは跳満の可能性が低いダマ、リーチに振り込んで3着確定の方がマシだという思考も働いています。

なのでもし自分が3着目、北家の立場だったら無理に2着以上を目指さずに1000点、2000点をあがり3着を確定させます。

3着確定は天鳳で戦う常套手段なので特上卓から意識して行うようにしましょう。

結果は私が3着目の北家にダマ5200点を振り込んで3着終了です。

まぁ想定範囲内でしょう。

まとめ

絞りなど現代麻雀ではあまり使われない戦術ですがやはり必要な場面では必要なんですね。

天鳳は4位だけがポイントを失うので4位に不利な打ち方をするのが天鳳の戦い方です。

また順位と持ち点状況によって戦い方を変えるとラス率が下がり、結果天鳳の成績も向上するでしょう。

誤解ないように言っておくと順位と持ち点状況を意識するのは南場に入ってからで良いですよ。

東場は牌効率・押し引きなど素直に打って南場で調整するイメージです。

3位も天鳳においては勝ちと言えるのでラスの可能性がある場合は積極的に3位を目指しましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~ラス回避の意識~

どうも! カケルです!

特上卓で打った実践譜を使用し、特上卓で勝つための戦術・思考を教えます。

今、特上卓で苦戦している人は参考にして下さい!

ちなみに現在の成績です。

それでは始めていきます!

特上卓から麻雀のレベルが上がる

天鳳の上級卓では勝ってきたけど特上卓に上がってから勝てなくなったという人も少なくないと思います。

現在、鳳凰卓で活躍している人も初めての特上卓は苦戦したという人が多いでしょう。かくいう私もその一人ですw

上級卓と比べると特上卓は牌効率、押し引き、ベタオリの能力が上がるので、今までよりあがり率が下がり、放銃率は上がりシビアな戦いを要求されます。

なのでこちらも牌効率、押し引き、ベタオリの能力を上げる必要になります。

*参考になる戦術本を紹介しています。

読むだけで麻雀のレベルが上がる! 天鳳九段がオススメする麻雀戦術本4選+a

天鳳のポイントシステムを理解する

特上卓に上がってからは天鳳のポイントシステム意識して戦う必要があります。

天鳳は段級位制でポイントをためて昇段を目指していきますが天鳳特有の完全順位制ポイントシステムになっています。

ざっくり言うと1位と2位はポイントが入り、3位は+-0で変動なし、4位だけポイントが減ります

つまり1位と2位は勝ち、3位は引き分け、4位は負けとなります。

例えば私の段位四段でポイント配分を見ていきましょう。

特上卓四段のポイント配分

1位:+75pt
2位:+30pt
3位:+-0pt
4位:-90pt

全てのポイントは完全順位のみで配分されるので素点の大小関係なく一律に配分されます。

例えば6万点超えの大トップでも貰えるポイントは+75ptで固定です。

逆に点数が無くなりトビラスの大負けでも-90ptで固定です。

天鳳の大きな特徴は4位だけがポイントが減るということです。

そして四段から1位の+ptより4位の-ptが上回ります。

なので1位と4位を繰り返すトップラス麻雀ではどんどんポイントが減っていきます。

また段位によって4位の-ptが一段上がる度に-15ptずつ減っていきます。

四段は-90ptなので五段は-105pt、六段は-120ptと昇段する度に-15ptずつ変動していきます。

特上卓で六段が一番厳しいポイント配分となり、七段に上がるのが難しく1つの壁となっています。

これを理解した上で特上卓で勝つ戦術を考えていきましょう。

ラス回避の意識を高めよう

特上卓のポイント配分を見ていきましたが4位だけがポイントが減っていくのでラス(4位)回避能力が必要になっていきます。

ここでは具体的な戦術・思考を書いていきます。

ベタオリを覚えよう

麻雀の性質上ツモあがりよりロンあがりが多いので必然的にロン(振り込み)が敗因になりやすいです。

見合う勝負にいってロンされるのは仕方ないですが、不要な振り込みは減らさなくてはいけません。

特に注意しなくてはならないのは対リーチの対応です。

自分の手牌が勝負にいけない手牌と判断したら、ベタオリを選択しないといけない局面もあります。

*ベタオリに関連する記事があります。

ベタオリ・回し打ちに必要な麻雀基礎講座~初級者・中級者向け~

実戦譜を見ていきましょう。

親のリーチが入りこの手牌です。ドラの7sが2枚あり使い切れば高打点に仕上がりそうですが現在2シャンテンでカンチャン2つ残った不安定な形なのでここから無筋の数牌を切るのは損だと判断しオリ気味に打っていきます。

ここでオリ気味に打つ理由を書いていきます。


  1. 現在1位
  2. 親リーチ
  3. 手牌が2シャンテンでカンチャンがあり形が悪い。
  4. 赤ドラがある麻雀のリーチは高打点が多い

1の現在1位も重要な1つの理由です。

1位から下位者に振り込みは基本的に損だと覚えてください。

しかも今回は親リーチなので小リーチよりも打点が高く、連荘し局も進みません。

1位の場合は出来るだけ点数を保持して局を進めていき上位で対局を終わらせたいので親リーチの振り込みは持ち点は減る、局は進まないと踏んだり蹴ったりなのですね。

もし自分が1位でも振り込みが多いという人がいたらこれを意識するだけで成績が向上していくでしょう。


2の親リーチですが先程書いたように子より点数が高いからですね。

リーチは強いと色んな記事で書いていますが、親のリーチは点数が上がる分さらに脅威となります。

極端な話、麻雀における親リーチは大体ベタオリした方が良いですw

勿論、平和・ドラ1など形が良くて、ある程度打点があれば追いかけリーチもありですがそもそも戦わないという選択肢も最初はありだと思っています。

特上卓で六段になると戦う場面も分かってくるので模索して欲しいところですね。


3も重要でこれに限らずほとんどの場面でも2シャンテンで押すことは禁止と言ってもいいでしょう。

オーラス、ラス回避のためあがりが条件の場合などは仕方なく押しますがリスクが高すぎるんですね。

最初は抵抗があるかもしれませんが安全牌を切るために面子の中抜き(出来ている面子から安全牌を切る)もしなくてはいけません。

実戦譜の続きで次順6pを引きます。

この手牌は北の対子落とし(2枚切る)、もし北が2枚ない場合は2mの対子落としでしのぎます。

間違ってもこの段階で6pなど無筋の牌は切ってはいけません。

先程書いた面子の中抜きですが8sが安全牌になった時の8s切りがそれに該当します。

中々面子を壊すのは抵抗があるかもしれませんが、麻雀ではよくあることなので割り切りましょう。

1シャンテンでも見合う手牌ではなければ危険牌を何枚も押すので損です。

シンプルな基準としては危険牌が二枚以上になればオリ推薦です。

自分の手牌が満貫位の点数があるか、両面など形が良いかなど条件が重なってやっと勝負に見合う手牌になります。


4ですがまず赤ドラが入る麻雀は高打点になりやすい事を覚えてください。

天鳳では通常ドラが4枚(実戦譜では7s)、赤ドラが3枚あるので合計7枚のドラが毎局手牌に散らばりますので必然的に打点が高くなります。

勿論全てのリーチが高いわけではないですが目安として、子リーチには5200点以上、親リーチには7700点以上、振り込む覚悟をして戦いましょう。

点数設定は自分の感覚ですので何とも言えませんがざっくりとした目安と考えてください。

なので実戦譜のこの手牌じゃ7700点以上振り込むリスクは負いたくないですよね。

余程良いツモをしない限り押し返さないのでオリ気味に打つのが正解です。

結果ですがすぐに親の方が高めの2pをツモり12000点(4000点オール)となりました。

現状安全そうな牌が多いので防げましたが終盤手が進んで4pが2枚あるからと不用意に2pを切っていたら12000点の振り込みとなっていましたね。

テンパイすると押す価値が出てきますがテンパイしてないと基本押す価値がないと認識してください。

もしテンパイしてないけど振り込みが多いという方は見直した方が良いでしょう。

 

もう1つ実戦譜を見ていきます

下家からリーチが入っており、親、上家には1つずつ鳴きが入っている状況でこの手牌です。

三色が見え8mや9pが入れば戦いたい手になりますが、ここでドラの3pを引きます。

3pは上家以外には危険牌でこれで振り込んでしまうと打点が高くなります。

結論としてこの3pを切るのは損なので切りません

この時の思考としてはドラの3pは親と下家に切れないので安全牌を切りつつ3pを頭か面子にして復活したいと思っています。

しかしリーチ者に安全牌はないので、ここは3枚ある1mを切りました。

理由としては1枚通れば後2枚は安全牌となり3pに牌をくっつけての復活の対応がしやすくなります。

9m、7mと切る手もありますが、2枚数牌の無筋を通すのはリスクになり、7mは親にも危ないので、1枚の数牌でなおかつ3枚ある1m切りの方が安全度、回し打ちのしやすさで優位と判断しました。

結果1mは通りこの手牌になりましたが6pを引き三色が崩れ若干手牌の価値が下がったのであまり押し返す展開にはならなそうです。

ドラの3pを引けばリーチ・ドラ3のカン8mリーチが打てるので押し返すのはその時位ですかね。

結果親がリーチ者から2900点をあがりました。

まとめ

さていかがだったでしょうか?

天鳳は特上卓からラス回避が重要になってきます。

振り込みは敗因になりやすいので不用意な振込みを減らす事、ベタオリを覚える事で放銃率を減らし成績の向上を目指します。

次回も同じテーマについて戦術・思考をお届けするのでお楽しみに!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

*次回

上達を目指す麻雀講座 天鳳 特上卓編~ラス回避の意識~②

読むだけで麻雀のレベルが上がる! 天鳳九段がオススメする麻雀戦術本4選+a

 

どうも! カケルです!

最近は麻雀プロ以外にも天鳳高段者、リアル強者など様々な人が戦術本を発売されることも多くなり、レベルの高い本が増えてきました。

今回は天鳳九段の私が実際に読んで勉強になった、麻雀上達出来たと思えた麻雀戦術本をご紹介します!

麻雀戦術本は重要?

時々『戦術本って役にたつの?』など否定的な意見も聞きますが少なくても私は重要だと思うし、初級者・中級者にとっては強くなる近道だと思っています。

勿論実戦も大事で沢山対局をこなすことは経験値がたまり、麻雀の勝ち方などを頭と体で学習していきますが、体感・経験則だけでは理解出来ない損得が麻雀にはあります。

例えば極端な例ですが、先行リーチが入っている状態で自分はテンパイしていて海底牌で危険牌を掴みました。それを切ればテンパイ料が確定し、逆に振り込んでしまえば河底撈魚でロンされ振り込み点数が高くなってしまいます。

実はこれは局収支で考えると危険牌を切りテンパイ料を取れる選択をした方が総合的にプラスになると考えられています。

この思考も賛否が分かれますがリアル強者は安全牌を切り振り込まない選択をするケースが多いと思われます。やはりテンパイ料のリターンよりも振り込みのリスクの方が高いと体感・経験則で判断してしまうのです。

どちらかというと私もリターンよりリスクが高いと降りる可能性が高いですw

このように体感・経験則では理解出来ない戦術・思考もあるので一度戦術本に触れて見るのを一考して欲しいですね。

戦術本の紹介

1.麻雀の教科書

おしえて!科学する麻雀

とつげき東北  (著), 福地 誠  (編集)

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本の特徴

流れやツキなどあやふやなモノは除外し、科学的にデータで強くなる麻雀戦術本です。

データで実戦的な麻雀本の第一人者で麻雀の教科書と呼ばれている本書です。

この頃の麻雀戦術本は流れやツキなどを重視した内容が多かった中、この本は真っ向から対立したものでした。

例えば他の麻雀本では「状況による」結論の出さない問題もありましたが、本書では「状況によらない」と麻雀をする上でよく遭遇する問題や疑問に全て応えてくれました。

例えば平和のみはリーチする方が得か?、損か? などにも応えているので興味がある方は本書で確認してください。

◇読みやすさ

★☆☆(3)

◇読者ターゲット

麻雀を理解する上で全ての人に読んで欲しいですが文章が多く、全てを読むには大変かもしれないので中級者以上が特におすすめです。

私が特上卓で苦戦していた頃、四段から六段まで昇段出来たのはこの本と後に紹介する本の影響が強いので、特上卓で苦戦している人は是非読んで欲しいですね。

2.麻雀の参考書

勝つための現代麻雀技術論

ネマタ (著), 福地 誠 (著)

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本の特徴

先程紹介した『おしえて!科学する麻雀』は教科書と表現しましたがこの著書はまるで参考書です。

その名の通りより細分化された牌効率、押し引き論など実戦的な現代麻雀戦術・思考が惜しげもない情報量で書かれており、教科書では拾いきれない情報を参考書のように取りあげています。

元々はネマタ様が『現代麻雀技術論』というサイトで麻雀の戦術論を公開していたものを読みやすく編集し書籍化したのが本書です。

全てを完璧に覚え実践するのは難しいですが、麻雀で困ったことがあった場合本書を読めば大抵の事は解決すると思われます。

◇読みやすさ

★★☆☆☆(2)

◇読者ターゲット

情報量が多く、文章も多いので中級者から上級者向けです。

六段から七段に中々上がれない方や、鳳凰民の方などにはオススメです。

読めば確実に麻雀力が上がるので今の状況から好転出来るかもしれません。

私もこの本を読んで八段まで昇段出来たので本気で強くなりたい方は是非読んでみて下さい。

追加情報

本書『勝つための現代麻雀技術論』の続編で『もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編』も発売されていてこちらもオススメです。


もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

福地 誠 (著)

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戦術論をコンパクトにまとめ、戦術論を応用した実戦的に使える何切る問題を著者のネマタ様、福地 誠様はじめ麻雀プロの皆さんが何切るを解答し解説してくれます。

読者の方にも何切るの解答を募集しており、それをまとめたページがあります。天鳳の高段位者も解答しているので勉強になります。

前作と比べて文章量が少なめなので全体的に読みやすくなっています。

より詳しい情報は知りたい時は『勝つための現代麻雀技術論』をコンパクトなまとめを知りたい時は『もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編』と使い分けるのが良いでしょう。

3.ロジカルな思考

ネット麻雀・ロジカル戦術入門

福地 誠  (著)

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本の特徴

ネット麻雀でもリアル麻雀でも使える麻雀の戦術・思考をロジカルに分かりやすく解説してくれる名著です。

最も有名な麻雀ライターで現在も数多くの麻雀本を出している福地 誠様、一人製作での初めての麻雀戦術本です。

とても読みやすいのが特徴で麻雀戦術の説明を色んな例に例えたり、少し下ネタを含んだりととにかく面白く分かりやすく読んでるだけで麻雀が強くなります。

ロジカルな説明もなるほどと納得するのでとても勉強になるでしょう。

◇読みやすさ

★★★★★(5)

◇読者ターゲット

初級者が初めに読む麻雀戦術本としては読みやすく面白いので最適ですね。

上級民や特上民にはとても良い勉強になるので初級者から中級者までの方に読んでもらいたいですね。

私も『おしえて!科学する麻雀』とこちらの本書のおかげで四段から六段まで昇段出来ました。

追加情報

ネット麻雀・ロジカル戦術入門』の関連商品として同じ著者の麻雀戦術本を三冊紹介します。


 

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こちらの三冊も同様に読みやすく面白いのでチェックして頂けたらと思います。

他にも福地 誠様の戦術本は多数あり、どれも面白く勉強に色々読んで見て下さい。

4.勝つ事にこだわる!

純黒ピン東メンバーが教える フリー麻雀で食う超実践打法

雀ゴロK (著)

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本の特徴

リアル強者のとにかく勝つことにこだわった超実戦的戦術本。

主戦場がリアル麻雀で成績にこだわり、勝つことを目指した本書は牌画を使用した戦術論の丁寧な解説で初級者でも読みやすく実践しやすい内容となっています。

コラムでは手に汗握る実戦での話を聞かせてくれるのでこれも大変面白いです。

◇読みやすさ

★★★★☆(4)

◇読者ターゲット

リアル麻雀の戦術本ですがネットでも通用しかなり高いレベルの戦術本です。

読みやすくすぐ実践出来るので初級者の方でもおすすめ出来、上級者にも得るものが多そうな一冊です。

追加情報

本書『純黒ピン東メンバーが教える フリー麻雀で食う超実践打法』の続編で『フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ』も発売されているのでこちらもオススメです。


フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ

雀ゴロK (著)

      Amazon    楽天

 

 

 

前作よりレベルが上がり少し内容が難しくなりましたが同じく実践的な戦術がぎっしり詰まっています。

前作、本書も強者を目指す人は必見の一冊となっております。

まとめ

さてオススメの麻雀戦術本を紹介しましたがいかがだったでしょうか?

他にも紹介したい麻雀戦術本は沢山あるので定期的に紹介したいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!